こんにちは!MOTOです。
普段は渋谷区恵比寿でパーソナルジム
STRENGTH&STRETCHの代表として働いています。
このブログでは主に“トレーニングやスポーツのこと以外のこと”を発信しています。
さて、前回のブログで私は人間関係の構築に苦労してきた、
その克服のために意識していることについて触れました。
今回はそこからさらに深掘りをして、
良好な人間関係の構築方法について考察をしていこうと思います。
参考書籍はこちら
「他人とうまくやっていく」
この本の著者は以前に
「話を聞かない男、地図が読めない女」というベストセラーの本を出した方です。
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では早速いきましょう!
タイトルを聞いたことある!という方も多いのではないでしょうか?
この方の人間の心理への考察は非常に凄いなーと思います。読みやすいのに内容に深みを感じさせます。
今回の内容を学ぶことのメリット
- 人間の心の本質をついたコミュニケーションが理解できる
- 相手に自分が重要な人物だと思わせることができる
- 古い習慣を追い出し「できる習慣」を身につけることができる
この本を読む中で私自身過去を振り返って
「やばい、今までは自分のことばかり考えていたんだ」と心から納得できました。
何故、そこまで納得できたかというと逆に今まで関わってきた人の中で、
自分が「この人は素晴らしい人だな」と思わせてくれていた人達の多くはもはやこの本を読んでいたのではないかと思うほどこの本の内容に似た行動をしていると感じたからです。
※もちろん読んでいない人が大多数でしょうが
つまり、この本を読んでこれらの内容を実践していけば、今度は逆に相手がそう感じてくれる可能性が上がるということです。
しかし、あくまで自分が得をするための打算的な態度での実戦は実を結ばないでしょう。
最初は意識的に実践していき、ゆくゆくは無意識で行動できるように落とし込んでいきましょう。
人間の本質とは何か
この本ではまず、人間の本質について理解しておくべきことが3つあると言います。
1.「自分は重要な人物だ」と思われたいということ
2.人間の最大の興味とは「自分自身のこと」だということ
3.何かをもらったら同等のものを与えるという「返報性の法則」
この言葉を聞いただけでも経験から納得いく人も多いのではないでしょうか?
「自分は重要な人物だ」と思わせる方法
あなたが人生において最も興味のあることは何でしょうか?
それは「あなた自身のこと」です。
誰かとLINEをする時やSNSの発信でも「私」「俺」「自分」という言葉は頻発します。
誰かと会話している時も別の人があなたの名前を呼んだ時、あなたは即座に反応できるでしょう。
ここぞという場面で相手を褒める際には相手の名前を呼んだ方が届きやすくなる。
「他人とうまくやっていく」Flier要約記事より引用
人を褒めると、その相手からは共感力と理解力のある魅力的な人だと見てもらいやすいです。
「外見」「持ち物」「行動」など様々なことを褒めるシーンがあるでしょうが、
この本ではその中でも「行動」を褒める言葉が一番説得力があると言います。
人間というのは「自分がどう見られているのか」に凄く興味を持つ生き物です。
恋人の血液型、誕生日、星座、記念日などは忘れたとしても、自分の血液型、誕生日、星座を忘れる人は滅多にいないでしょう。
誰かと写真を撮った時にあなたはまずどこを見ますか?
恋人の顔の写り?
友達の顔が盛れているかどうか?
桜の花の写り具合?
違いますよね。
100人中99人は自分の写りを気にするのではないでしょうか?
誰だって自分に興味津々であるならば、誰かがあなたに興味を持ってくれたらそれは嬉しいものです。
特に「行動」について褒められたなら、それは「あなたのことをちゃんと見ている」「あなたに関心があるんだよ」というメッセージになります。
ただし、褒め言葉を使う際に行き過ぎた「お世辞」は逆効果になるかもしれません。
相手が何に対して気を使っているのか行動、言動から相手の「価値観」を見極めながら、言葉を選ぶことが大事になるでしょう。
相手から「自分のことをよくわかっている理解者」だと思ってもらえれば、
あなたはその相手にとっての重要な人物の一人となります。
そのためにはあなたは「聞き上手」になる必要があります。
聞き上手とはどんな人か
一緒に過ごしていて楽しいと人から思われるのは、
「あなたの喋りが上手いから」ではなく、「私の話を聞いてくれるから」です。
病院を訪れる人の40%は、具合が悪いからではなく、自分の話を聞いてもらいたくて医者に会うのだそうだ。腹を立てていたお客さんも、不機嫌な友人も、ほとんどの人は、自分が抱えている問題について誰かに話を聞いてほしいと思っている。
「他人とうまくやっていく」Flier要約記事より引用
聞き上手な人とは相手の興味を満たすことです。
相手の最大の興味とは「その相手自身」のことに他なりません。
そのためにあなたは「徹底的に相手の話にフォーカスすること」が重要となります。
相手が旅行に行ったといえば、そのことについて深掘りしまくってください。
相手が人間関係の悩みがあるといえば、どんな問題なのかを聞き尽くしてください。
間違っても早々に「自分の話」をぶち込まないようにしましょう。
相手「先週、京都に行ってきたんだけどさ!」
私「えー⁉︎本当⁉︎俺も先月行ってきたんだよ!」
相手「〇〇ちゃんとの関係で凄く悩んでいてさ」
私「まじ?俺もちょうど今めっちゃ人間関係の沼はまってるわー」
こういう人けっこういますよね笑
相手がせっかく自分の話をしようと振ってきたのに、自分の話を割り込ませないでください。
誰かと会話する時に話す配分は半々にしなくていいんです。バランスを取ろうとするのは厳禁です笑
そう、「最大の興味は自分自身のこと」というのは
この記事を読んでいるあなたも例外ではないのです。
あなたの周りにもすーぐに自分の話を乗っけてくる人がいるかと思います。
その逆をいけば、あなたは相手にとって心地のいい人となるというわけです。
また、相手の話を掘り下げていく際には「質問」と「リアクション」が大切となりますが、
質問は「オープンクエスチョン」をリアクションは「聞くときの姿勢」を大事にするべきと語られています。
オープンクエスチョンとは「なぜ」「どうして」といった答えに幅のある質問のことです。
逆にクローズドクエスチョンの場合は「はい」「いいえ」のように答えが決まっている内容ですね。
聞くときの姿勢とは
ここではアイコンタクトを絶やさず、相手の話に興味を持っていることをアピールするために、
相手に向かって身を乗り出す姿勢を取ることを意識すべきと語られています。
相手の話を邪魔せずに相手がその話題を話し終えるまでしっかり待つことも大切です。
また、相手の言ったことを別の表現に言い換えて投げ返す「アクティブリスニング」の実践もオススメです。たしかに自分がずっと喋りっぱなしだと「本当に話聞いてるのかな」「つまらなくないかな」と不安になるのが人間ですし、納得いきますよね。
とにかく、繰り返しになりますが
あなたは相手の話を聞くということにフォーカスしてください。
相手の最大の興味は「自分自身」のことであり、たいていの人というのは自分の置かれた状態について他人の共感を得たいと考えています。
ネガティブな話をどう捌くか
相手の話が悩み関係の時に相手への共感を重視し過ぎて、
自分までネガティブに引っ張られる人も中にはいるのではないでしょうか。
そんな時に使えるテクニックが
「フィール(感じる)•フェルト(感じた)•ファウンド(気づいた)」と呼ばれるテクニックです。
この時にNGなのがやはり、「私は」「私が」といった、あなたの話に置き換えない意識です。
これらの言葉を使ってしまうと相手は「あなたが自分の話をしている」と感じてしまうからです。
先ほどのテクニックを使う場合はこのような返し方になります。
「あなたがどう感じているかはわかっている。同じような経験をした人があなたのように感じていたから。でもその人は、〇〇すればうまくいくことに気づいた」といった感じで、相手に同意を示しているように見せながら、さりげなく提案を伝える方法だ。
「他人とうまくやっていく」Flier要約記事より引用
たしかにこう返された時に相手は「あなたの話をしている」とは感じないでしょう。
ちなみに相手があなたに意見を求めてきた時にも
「あなたはこれをこんな風にかんじているんだよね、
私も似たような経験があるからわかります。私の場合は〇〇したら以前よりも解決したよ」
というようにテクニックを混ぜるとより相手への伝わり方の印象が柔らかくなりそうだと思いました。
まあ、ここは相手の性格も考慮しながら臨機応変に使い分けられるのが理想でしょう。
このテクニックはプライベートな人間関係だけでなく、仕事の場面でも役に立つでしょう。
例えば、サービス業でクレームを言われた時に重要なことは自分を守ろうとすることではなく、
お客様の感情を汲み取る、受け入れることとなるでしょう。
メラビアンの法則
この記事をここまで読んでいるあなたはご存知かもしれませんが、
メラビアンの法則はご存知でしょうか?
メラビアンの法則とは1971年にアメリカで提唱された概念で、話し手が聞き手に与える影響について、「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つを数値化したものです。
- 言語情報…言葉の内容そのもの 7%
- 聴覚情報…柔らかい口調か強い口調かなど38%
- 視覚情報…表情や服装といった外見 55%
ざっくりと80%が非言語情報、20%が言語情報だと理解すればOKです。
コミュニケーションを取る時、
表情や口調といった言葉の中身以外の部分がいかに重要かを表す指標としてよく用いられます。
あ、あくまでこの実験そのものは非言語情報の重要性を説いてるだけで、
話の中身はどうでもいいという内容ではないことにご注意ください。
(よくここを拡大解釈しすぎた発信もみかけるので)
ここでは例え話としては伸びているYoutubeチャンネルが分かりやすいかと思います。
あなたが普段見ているYoutuber達の多くはぼそぼそと喋るのではなく、
ハキハキと明るい顔をして陽気な声で話していることが多いのではないでしょうか?
ここでは非言語情報として鍵となるのは「笑顔」「ボディランゲージ」です。
言語情報としては「卑下しないこと」「理由」「メリット」を伝えることも大事でしょう。
ただし、どちらが大切かでいえば非言語情報が80%ですので
「笑顔」「ボディランゲージ」を特に意識したいですね。
これやってみるとなかなか難しいテーマでして、元の性格が明るいタイプなら
無意識的に行えるかもしれませんが、そうでない方は練習が必要となります。
私もYoutube動画を発信していますが、
最初の始めた頃の動画を見るとまだ慣れてなく
「ぼそぼそ」と「笑顔なし」で話していましたね。
今見返すととても恥ずかしい…笑
ですが、これは練習をすればかなり改善することができます。
私のYoutubeも最近は多少慣れてきましたので
以前よりは明るい表情を多くして撮影することが出来ています。
(まだまだ改善の余地はありますが)
ビジネスの場であれば非言語情報を有効に活用して「聞き手の感情移入」を巻き込んだプレゼンテーションができれば、聴衆の情報の定着率は92%にも達すると本書では紹介されていました。
具体的なアクションプラン
ここまではやや抽象的な話が多かったので内容の復習も兼ねながら、
より具体的かつ今日からあなたが実践できそうな内容をいくつか紹介していきます。
- 何度も名前を呼ぶ
相手は自分の言葉に敏感に反応します。
会話の中で相手の名前が何度も出ると相手は心地よく話を聞きやすくなります。 - 褒める
褒めることは「あなたに関心があります」というメッセージとなります。
また「外見」「持ち物」といったことよりも「行動」を褒めるとより効果的です。 - 感謝する
はっきりと目を見ながら感謝の意思を伝えましょう。
ボディタッチもオススメだそうで、タッチする場所は「肘」がオススメなのだとか。
また、ここでも「名前を呼ぶ」ことが効果的な模様。
これらの項目は元来の性格に関係なくこれらは意識的に実践していけば身に付く技術といえます。
また、人間には「返報性の法則」という習性があります。
それによって、あなたが上記の項目を実践しポジティブな態度を取り続ければ、いつか相手もあなたにポジティブな態度を示すようになるといえるでしょう。
他人との付き合い方に苦手意識のあるかたは是非実践してみてはいかがでしょうか?
まとめ
- 人間は自分自身のことに何よりも関心がある
- 相手のことに理解を示せば「自分にとって重要な人物だ」と感じさせることができる
- 一緒にいて楽しいと思われる人物は「話し上手」ではなく「聞き上手」
- ネガティブな話は相手に同意を示しているように見せながら、さりげなく提案を伝えよ
- 非言語情報である「笑顔」「ボディランゲージ」は相手へ伝える技術として有効
- ポジティブな態度を取り続けることは「返報性の法則」が期待できる
いかがでしたか?
この本ではさまざな円滑のコミュニケーションについての技術がたくさん盛り込まれています。
このブログでは紹介しきれなかったことが殆どで、私の解釈も混ざったブログとなっていますので是非オリジナルのこの書籍も購入して読んでみることをオススメします。
かなりボリュームのあるブログとなりましたが私自身もこの文章を書きながら、改めて納得したところもあるので自分でも度々読み返しながらこれから日々実践していこうと思います。
これからもあなたの役に立つかもしれない情報を発信していこうと思います。
この記事が少しでもいいなと思っていただけたらSNS等でシェアしていただける嬉しいです。
では、また。