こんにちは!MOTOです。
普段は渋谷区恵比寿でSTRENGTH&STRETCHの代表として働いています。
ジムの詳細はこちら
今回は私が独立してジムを作るまでに歩んだ道について話します。
ここ1〜2年で私のことをSNSやYouTubeで知った人はご存知ないかもしれませんが、私は大学卒業した後3年間は商社で営業職に就いていました。
その頃は野球も今ほどは行うことができず、ようするに一般的なサラリーマンでした。
大学ではスポーツについて学んでいましたが、ちょっとビビって無難な人生を選ぼうとしました。
ですが、その無難な人生と思っていた生活の時間に想像した以上のつまらなさを感じてしまい、軌道修正して現在はジム代表となったわけですがその軌道修正の過程を話していきます。
ちょっと自分語りになるので痛い気もしますが、私と同じように「好きなことを仕事にしたい」けど「世間体が気になる」「リスクをとるのが怖い」といった理由で一歩が踏み出せない人も多いと思います。
再現性がある話ではないかもしれませんが、誰かの参考になる部分もあるとは思うので書いてみます。
そもそも仕事に取り組むのは何のため?
あなたが今の仕事をする理由とはなんでしょうか?
将来の夢だった、誰かの役に立ちたい、やりがいのある内容だから…建前では色々なことが言えるでしょうが、私の場合は社会人なりたての数年間「生きるため」というのが1番の働いている理由でした。
仕事は多くの場合1日8時間勤務、1日24時間のうちの1/3は少なくとも費やします。
これに加えて通勤時間や残業時間を含めば1日の大部分は仕事に費やす事となります。
私が新卒で入った会社は給料がそこそこ良く、会社の規模もまあまあ、戦後すぐに出来た会社で歴史も深く安定した企業でした。就活の面接では上手いこと話しましたが、志望動機は本当は特になく正直なところ「適当」に選びました。
そこから大いに後悔することになります。
安定した企業であればあるほど、すでに会社の仕組みが出来上がっています。
悪く言えば、一人一人の人間は「歯車」としての役割を期待されてることが殆どです。
※あくまで個人的意見です
自分の頭で考えて自由に動きたいタイプの私には性に合わない仕事だなと1年目の途中には感じ始めました。
将来の働き方のための試行錯誤
どちらが良い悪いというものではありませんが、ビジネスには「フロー型」と「ストック型」の2つが存在します。
「フロー型」は商品やサービスを販売し、売上や収益が入るのが一度きりのビジネスモデルです。
多くのショップはフロー型に入ります。また個人の働き方で言えば、アルバイトは典型的な「フロー型ビジネス」です。時間の切り売りによって確実に収益は入るものの、自分が働かなければ収入は安定しません。
「ストック型」は仕組みやインフラを作り、継続的に収益が入るビジネスモデルです。
例えば、YouTubeやブログのアフィリエイトなどは個人でできるストック型ビジネスの典型です。
企業の仕組みで言えば、NetflixやAmazon primeなどのサブスクリプションもストック型です。自動販売機なんかもイメージしやすい身近なストック型ビジネスですね。
働く方法としてサラリーマンを選択する場合は多くの場合は「制限付きのフロー型」です。
時間と労働力を売って、月毎に「給料」を確実に手にします。
この記事を読んでいる人は10代〜30代の人が多いですが、雇用を受けてる立場だと一部の会社を除いてなかなか高給とはいきません。
制限付きと書いたのは、多少は一定期間ごとに評価を受けて昇給していくものの、月ごとの売上に応じて給料が大きく変動することがあまりないからです。労働力を売っていると考えれば実質フロー型ですよね。外資系や一部の会社では歩合制の割合も大きく稼ぎも良いかもしれませんが、その分だけ解雇の可能性や少ししか稼げないリスクがあります。
リスクはあるのかもしれませんが、自由に働きたいなら、雇われるのではなく自分の事業が必要です。
そこに会社員という縛りがあると給料があるという甘えもあり、非常に厄介です。さらに会社員である限りは時間的余裕も生まれづらく、大きく自分の事業で稼ぐことも難しいでしょう。
繰り返しになりますが、制限付きフロー型であり制約も大きい会社員であることに個人的にはメリットをあまり感じませんでした。
独立した現在も本業としてるのはパーソナルジムの1人での経営…
回数券制なので典型的な「フロー型」です。
ストック型が良くてフロー型は悪いという話ではなく、自分にあった池を見極めるか自分で池を作るべきです。
パーソナルジムの経営は「フロー型」ですが、自分が事業主なので給料制とは違い「制限」はありません。さらに、働く時間とかも完全に自由に決められます。
色々と自分次第です。
あ、でも私の場合は月に20万円あれば生活は十分なので、それ以外は投資か勉強に回しています。
安定した企業にいた当時に感じた息苦しさ
会社員でいることのデメリットはなんでしょうか?
私は以下のように捉えていました。
- 仕事中の無駄時間は人生の損失となる
- 生活リズムが会社の仕事に支配される
- 会社を辞めた途端にお金は手に入らない
- 未来の年収が同じ会社の先輩と同等
- 大好きな野球に全力で打ち込めない
私にとってはどれも深刻な問題でした。
もちろん、人それぞれ幸せの定義は異なります。
ただ、私は当時の生活に満足を得られませんでした。
給料は同年代に比べればむしろ高く、ブラック企業だったわけでもありません。
会社内の人間関係も良好で、出張も多く海外含め色々な場所に行くことが出来ました。
ただただ、仕事そのものに満足感が得られないだけでした。
どうせなら自分の力で稼いでみようと思い、
会社員時代にまず始めたのが、不動産投資、せどり、ブログ(アフィリエイト)です。
不動産投資とブログはストック型、せどりはフロー型のビジネスですね。
どれも副業としては広く知られた方法です。
当時始めたブログはスキルも経験も足りておらず、文章を書くことにも慣れていなかったので黒歴史です(笑)当然、あまり読まれないブログにアフィリエイトを貼り付けたところで雀の涙どころかミジンコの涙です。
不動産は神奈川県の3LDKの分譲マンションを購入しました。今は人に貸していますが、将来的には自分でも住めそうなマンションなので満足しています。ローンを組むには信頼が必要です。会社員のうちに購入しておいたのは我ながら賢い判断でした。
せどりは日用品やパソコンの周辺機器を仕入れてましたが、在庫期間が長い、手間がかかることから2ヶ月程度でやめました。安く仕入れて高く売るという商売の原則を学ぶには良い経験でした。
他には仮想通貨や株にも手を出しました。
運良く合計30万円程度の利益は出たのですが、知識不足の状態で続けてもギャンブル要素が強いと感じやめました。
YouTuberチャンネル開設
その後、会社員を辞めた次の日から始めたのがYouTubeです。
当時のチャンネル名は「草野球プレーヤーモト」。
現在の「ベースボールプレーヤーMOTO」です。
今でこそYouTuberもすごく増えましたが、当時はまだYouTubeに数本の動画投稿をするだけでYouTuber扱いされる時代でした。
YouTubeは動画編集は完全に未経験から始めましたが、積み上げてきた投球理論と絵のスキルが役に立ち、6ヶ月で収益化することが出来ました。最初の2年間は撮影も編集も全て「iPhone7」のみで行っていました。
ただ、すごい勘違いされてると感じるのですが、Youtubeって実はあまり稼げません。
私のチャンネルの月の収益は数千円程度です。1番伸びた時期でも月額が福沢諭吉を超えたことはありません。(具体的な金額はYouTubeの規約上、言えません)
私のYoutubeチャンネル知らない人もいるかもしれませんが、動画投稿は100本以上、チャンネル登録者は4,900人です。チャンネル登録者が5,000人だとで上位5%に一応入るそうです。
ほぼ上位5%になってるのに、それですら殆ど稼げないってきっと意外ですよね。
まあ、自分のチャンネルがニッチな分野に尖りすぎてる説は否めませんがにしても厳しい世界です。
Youtubeだけで食べれてる人って、まあ相当ごく一握りの人達でしょう。
私のYoutubeの収益は毎月のプロテイン代以下です。
収入源としてというよりは、純粋に趣味として野球人の役に立ってくれたらいいなと思いながら発信しています。
経験から得たもの
Youtubeで食べることは到底無理なので、会社を辞めた後も生活に苦労しながら日銭を稼ぎました。「Dr.ストレッチ」にアルバイトとして在籍しつつ、個人事業でトレーニング指導、野球のコーチ業、動画編集の単発の仕事をネットで探して受注していた期間もありました。
(最大の危機を迎えたのはコロナ到来した2020年、Dr.ストレッチが春先に1ヶ月以上休業しました…笑)
四苦八苦する中、運が良かったなと思う仕事もいくつもありました。
大手がバックについている接骨院からヘッドハンティングされオープン期間の仕事に携わったり、元プロ野球選手の森本稀哲さんの事務所から声が掛かり、YouTubeの運営の企画、撮影、編集のメイン部分を任せてもらえたことです。
逆にコロナ禍の影響を受けて逃してしまった仕事もありましたが、結果的に会社を辞めて2年半でジムを設立することが出来たのでかえって運が良かったと言えるかもしれません。
運の良さはコントロール出来ませんが、知識量や経験の場数はある一定は努力で埋めることが出来ます。
実際に経験するからこそ力になるなと感じる場面も沢山ありました。
例えば、自分で事業をやっていると、肌感覚でお金の流れを理解できるようになります。
SNSやブログのインプレッションを含め集客しないといけない状況になれば、マーケティングやブランディングについて考え学び実践するようになります。
知識がついてから行動しようと思っているタイプもいるでしょうが、
私は基本的に怠惰な人間なのでケツに火がつかないとやりません。
正直な意見、多くの人間は自分を崖から落とさないと何もしないのではないでしょうか?
安定した会社での仕事を捨てたため生活は厳しく、将来も危ういので嫌でも学びながら動かなければいけませんでした。
気づけば会社員を辞め数年経った現在は
- 動画を編集する能力
- 数千字規模の文章を書く能力
- 人に分かりやすい説明をする能力
- 絵を利用してスポーツ動作を解説する能力
- 企業にペアストレッチを指導した実績
- SNSのフォロワーを大きく伸ばした実績
- 著名人のYouTubeの運営に携わった実績
- YouTube、ブログを自力で収益化した実績
- YouTubeに100本以上の動画を投稿した実績
- のべ1,000件以上のストレッチを施術した実績
- のべ500件以上のトレーニング指導をした実績
ぱっと思いついた範囲で書いてみましたがまだまだありそうですね。
多くの人に支えられながら様々な能力を伸ばし、沢山のいろいろな種類の経験を積むことが出来ました。
そして、満を辞して昨年はDr.ストレッチのアルバイトも退職し、STRENGTH&STRETCHというパーソナルジムを恵比寿に作りました。
昨年の8月にオープンしたばかりですが、出だしとしては概ね順調…1年目からオリンピック選手やプロ野球選手、独立リーガー、上場企業の役員など個性豊かなお客様達も多く来店しました。
ジムを建てるには事業計画書を作成したり、金融機関に行って交渉したり、色々な面倒事が多いですが内容自体は誰でもできます。必要なことは知識と人脈と度胸です。
将来ジムを作りたい人に向けた記事も以前書いているので、まだ読んでいない方はこちらの記事もぜひ
今後の挑戦について
今後はもちろんSTRENGTH&STRETCHの発展が第一優先ですが、まだまだ多くのことに挑戦したいと考えています。
現在取り組んでいることは
- パーソナルジムの経営
- YouTube、ブログ運営
- 不動産投資
この三つが今はメインですが何か挑戦できるものはないかなと探し中です。
出来れば今後は一人で行うものだけでなく、誰かを巻き込んでいきたいです。
不動産は4年前に買ったもので管理会社に基本任せているので基本放置です。不意打ちの修繕費等がかかったりするので、楽ですが備えは必要です。
ブログは今年に入ってからこの「MOTOろぐ」を作りましたが、3週間でGoogleアドセンスの審査が通ったので一つストック型ビジネスの仕組みを作ることが出来ました。
アドセンスの審査を通すにもいくつかコツがありますが、結果的に黒歴史化した最初のブログの経験が役に立ったと言えます。
われわれの事業はなにか
ビジネスはどうしたって仕組みを作る側の人間が1番強いです。
経営者よりその会社に所属している人の方が高給というのは稀でしょう。経営の方針、どこに向かうのか従業員にどう動いて欲しいかも基本は経営者が決めます。
私はお金自体には執着はありませんが、自分が好きなことを自由にやりたいという欲求は強いです。
自分で作る事業は完全に自己責任とはなりますが、雇用される状態で行う仕事とのやり甲斐は比べるまでもありません。人を雇っているわけではないので経営者とは言えませんが、自分という駒をどう動かすかせば成果につながるかは常に考えています。
でも、今の立場になってから思うのは会社を作って雇用した人に給料を払う会社の経営者達って凄いなと純粋に思います。
この記事の冒頭で「安定した企業ほど会社の仕組みが出来上がっている」と書きました。
歯車という言葉も使ったので、悪いニュアンスに聞こえたかもしれませんが、この仕組みづくりの難しさに現在直面しています。
「われわれの事業はなにか」
ピーター・F・ドラッカーの著書、「マネジメント」で繰り返し繰り返し出てくる言葉です。
パン屋は何を売っているのか?
iHerbは何を売っているのか?
フェラーリは何を売っているのでしょうか?
頭の悪い質問に聞こえるかもしれませんが、
これに「パン」「サプリ」「車」と思い浮かべたならドラッカーの問いの意図とは大きくずれます。
例えば、
Amazon は「買い物の手間を省く事業」です。
Netflixは「自宅での楽しみを提供する事業」
Starbucks Coffeeは「空間を提供する事業」です。
「われわれの事業はなにか」
多くの人が自分の仕事のことすらきちんと理解できておらず、ズレた思考をしていることが多いとドラッカーは言います。
なかなか難しい問いですね。
メイン事業のSTRENGTH&STRETCHはもちろんパーソナルジムです。
「お客様の習慣にフィットネスを提供している」今はと考えいますが、まだまだ考えが浅いのかもしれないと感じています。
ここを明確にでき、仕組みづくりに取り掛かれる存在になった時、STRENGTH&STRETCHはそこから大きくなっていくでしょう。
私の夢は「アスリートのためのジムのチェーン店化」ですが、
これも本来はニーズの部分から逆算して考えなくてはいけないはずです。
絵に描いた餅、まだまだ私はビジネスについて何も知らないに等しいと痛感しています。
知識、経験、能力、発想力、影響力、人格…本当に沢山の足りない事だらけで埋め尽くされています。
会社を辞めて、独立してジムを建てるようになるまで様々な挑戦をしてきたつもりですが、これからもまだまだ挑戦の日々は続きます。
何かを始めてみたいという方へ
会社員時代、当時勤めていた会社は辞めようと決断していましたが、最初は別に会社に営業マンのまま転職しようと考えていました。
そんな時に野球人の先輩にあることを言われました。
「転職したって同じことの繰り返しだと思うよ」
お酒を飲んでいる席でしたが、酔いのせいではなく妙に納得してしまいました。
そうか、たしかに池を変えるだけでは人生何も変わらないかもしれないな。
会社員時代にも出来そうなことから副業に挑戦してましたが、自分がただの凡人であることは挑戦のたびに感じていました。
人生の満足感を上げたいと思うなら、今この安全な場所を捨てるくらい自分を追い込むべきではないか?
挑戦するなら若いうちの方がいいし、今失敗しても取り返しはつくだろうという甘い考えもあり、転職活動をまともにしないままとりあえず会社を辞めました。
※実家出て一人暮らしの状態のまま
結局、丸3ヶ月間ニートでしたが、当然貯金がぐんぐん減っていくのがある意味面白いという謎の思考に陥ってました。
さすがに自分の例は追い込むにも程があるのでお勧めできません。
ですが、そのおかげで自分の常識を1つぶっ壊した感覚はありました。
この記事を読んでもらえるようになったのは積み上げによって多少は影響力がついてきたからです。
そして、この長い文章を人に読んでもらえるのは、自分の実体験を書いているからでしょう。
人への影響力を持つために必要なことは大勢の人達とは少々違う経験を積むことも一つの鍵です。
仮に誰でも出来るような普通のことでも、異常にやれば特別になれます。
私は結局のところ、大した才能もない野球に異常に執着した結果が今現在です。
結局、人間ある日起きたら大成長しているわけもなく、1日1日を大事に過ごすしかありません。
次の職場を決めないまま会社を辞めちゃうとか、フリーターになるとかは人生への影響デカすぎるのでさすがにお勧め出来ませんが、他の業界の会社に転職するなどは行いやすいかもしれません。
また、いきなり開業して事業を持つことは難しくても、
- 本を読むこと
- SNSの発信をすること
- 好きなことにとことん向き合うこと
この3つは誰でも出来るのではないでしょうか?
繰り返しになりますが、普通のことでも異常に積み上げればいいんです。
私はインプットとアウトプットをひたすら繰り返して知識量という武器を手に入れました。
「千里の道も一歩から」
今回のこの記事があなたが踏み出す第一歩のきっかけになれば嬉しいです。
主観メインのこれだけ長い文章を最後まで読んでくれてありがとうございます。
何か感じるものがあれば感想含め、Twitterの引用RTやSNSでシェアしてくれるととても嬉しいです。
では、また。